secret time
心の奥が悲鳴をあげた
身体中が泣いていた
【薄桜鬼で創作企画。】真実 -The light lasting-
【薄桜鬼で創作企画。】
黒崎真音さんのアルバム「五色詠 -Immortal Lovers-」に収録されてる五曲で
それぞれ書いてみました。
アニメ雪華録のEDです。あの神曲たちです。
どうしてもやりたかった企画。
とうとうラスト!第五弾です。
これまでと同様、SSというより独白に近い。ヒロインは個人名でてきません。
今回はいつも以上にヒロイン不在。わりと反省してます。
それぞれのルートEDと、曲の歌詞を踏まえてるので
曲を聴きながら、もしくは歌詞を見ながら(ん?)読んでもらえると
おもしろいことになってるかもしれないですがわからないです←
曲リンク貼ろうかと思ったけど、つべとかで探して下さい←
ニコニコにもありますよ。素晴らしいMADもたくさんありますよ。
ということで、曲目、「真実 -The light lasting-」より、
新選組副長・土方歳三のお話。
全てが終わる、その時を、
俺とお前、一緒に迎えられたら。
……そうしたら。
真実 - The light lasting -
こんなにもよく夜空の星が見える日は、どうもいろいろと蘇ってきてしまう。
「…いろんなことがあったな」
一人で夜空を、そしてそこに浮かぶ星を見上げ、少し苦笑しながらあの頃を思い出す。
目を光らせて、毎日怒鳴ってばかりで、周りから鬼副長と呼ばれていた頃。
新選組を大きくすること、近藤さんを立派な武将にしてやることしか頭になくて
それでもあいつらとー…総司や斎藤、平助、原田や新八たちと、共に闘うのは楽しかった。
今ならそう言える。
死んでいった隊士たちは。
……近藤さんは、総司は、平助たちは……
あいつらは、俺からしたら追憶の彼方に行ってしまったのだろうか。
そこから俺を、俺たちを見ているのだろうか。
答えなど返ってくるはずもないのに、星屑を見ながら心の中でそう問いかける。
信じたものを疑うことなど、俺はしてこなかった。
鬼になってでも新選組の為に生きるのだと、そう決意したときから。
「誠」の志だけは曲げないと、その気持ちだけはずっと、貫き通してきた。
……思えば。
「どれだけの人を、傷つけてきたんだろうな……」
数え切れないほどの人間を、傷つけてきた。
何度も、何度も。
その罪は、消えることなんてない。
一生背負っていくものだ。
俺が。
新選組の副長だった、この土方歳三が。
きっと、死ぬ時まで。
深い深い、永遠の眠りにつくその瞬間まで。
その罪を、どこに行っても解放されることのない苦しみを背負い、
あるいは俺を縛りつける、託されてきた様々な想いを背負い、
自分の足で歩いていくこと。
生きていくこと。
それが、俺に…
「…いや、俺とあいつに」
残されている使命なのだろう。
たったひとつだけ、手にしている。
真実の、正しい、未来への道だ。
……なあ。
たった一人、今の俺の傍にいてくれているあいつに、心の中で話しかける。
「たとえ、この手が……千切れるような別れがあったとしても」
それは、別にさよならではないんだ。
きっと、永遠に。どこまでも続いていく。
俺と、あいつらと。
そしていきなり現れた、お前と。
確かに生きていた、俺達の物語は。
死んでいった奴が星になって見守ってる、なんてことを思っているわけではないが、
それでも星座を見上げて思い出すのは、今はもう俺の周りにはいない奴らもたくさんいたあの日々だ。
流れていく時間は、月日は、あまりに無情に全てを奪い去っていく。
明日を、未来を、塗り替えながら。
だがその中を、生きていくと決めたんだ。
「……愛する、お前と一緒に」
だから、最期は。
お前の名前を、新選組として刻み込んで。
繋いだ手を離すことなく、
「一緒に迎えよう」
夜空に星が瞬く限り、ずっと傍にいてやるよ。
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