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詐欺師を考える。


仁王は、とてもかっこいい奴だと個人的には思っています。

まだここまでwtkではなかったあの頃。
全国大会決勝戦である青学VS立海の試合を、コミックスで読んでいた当時
わたしはそれはもう単純に「仁王かっこいい仁王大好き!!!」と叫んでいた。

こうして気持ち悪い奴になっていろいろ考察とか妄想とかやるようになっても
基本的に仁王=かっこいいの図式を崩したことはなくて
でもあの頃と彼に対する印象が変わったのは、
仁王はかっこいいだけの人ではないと思うようになったからなのかな。


かっこいいけれど、
その裏にいろいろ抱えた複雑な人間。

ぼんやりと答えるならばそんなところかな。


そんな彼のことを、この記念すべき誕生日、12月4日に。
ちょっと、いろいろ語ってみようかと思います。
まあ妄想1000%だがな!!!!!!←









仁王の過去って、妄想すればするほど真っ黒になっていくのは何故なのだろうか。


でも仕方ないと思うんだ、ふつーの中学生はペテンなんて思いつかないもの。
立海って確かにみんなふつーじゃない奴らだけど、幸村と仁王は特別な気がするのである。
達観しているというか、何かを捨てているというか。
幸村は病気(入院)という形で彼の不安定さや弱さ、強さを描いてもらったけれど、
仁王に関しては何も、だよね。本当に何も明かされていない。
ま、それはつまり、本当に何もない普通(?)のテニスの強い立海生、なのかもしれない。
けれど、でも、ペテンっていうテニスの道に進むきっかけって絶対にあったはずだし、
そしてそれは決して……あまり良いものではないと思うんだ。
だって、ペテンって詐欺だから。人を騙すことだから。
仁王がそれを、分かっていないはずがないから。




どんなことをきっかけに、仁王がペテンなんか始めたのかはわからない。
なんてゆーか、そこまで具体的に考えることもないかなーって思うし。


ただ、仁王は人付き合いが得意な方ではなくて、不安定で、
だからこそ他人を観察することに長けていて、
気が付くと自分を偽ってしまっていて、
でもテニス部に入って少しずつ他人を信じることができるようになったならいいなあって。
仁王にとってテニス部は、自分を認めてくれた場所だって。
思っていると、いいなあって。



忍足が岳人に出会って少しずつ社交的になったように。
仁王もブン太と出会って、明るくなったんじゃないかな。
というよりも、本来の、素顔を表に出すようになったっていうのかな。

冷静で、でも何を考えているのかよくわからなくて、
人を知らぬ間に拒絶している仁王。
明るくて、バカで単純で、でも人一倍優しくて人気者のブン太。
どう考えても性格は正反対で、でもだからこそ惹かれた、のかな。
仁王自身のおもしろさやテニスの強さを誰よりも先に見つけて輪に引き入れたのは、
きっとブン太なんだろうと思う。





でも、心を開くのと心を許すのはまた別。
心をブン太に開いた仁王が初めて本当に心を許した相手は、柳生ではないか、と考えるわけです。



何をきっかけに出会ったかは知らない。←
でも確かに、何か感じたんだろうな、とは想像できる。
お互いに。似たようなものを。
自分が嫌で、自分を偽って生きていて、そのことに辟易していて。
そんな似た者同士だからこそ、お互いに惹かれたんじゃないかな。

そして少しずつ、心を開いていく。
お互いに本来の自分を見せていき、お互いがお互いを認め合う。
それは少し歪な形ではあったかもしれない。
けれど私は、とても素敵な関係だと思う。
この人なら自分をわかってくれる。
そう思える存在がいるって、大きな力になるから。絶対に。


仁王は柳生をテニス部に誘う。というか引き抜く。
無意識にダブルスのパートナーはこいつしかいない、って思ったんじゃないかな。
仁王と柳生の信頼関係ってあまり表には出てこないけれど
口に出さなくてもお互いに考えてることがわかるくらいの感覚だったらいい。


柳生と出会って、心を許して、それでも仁王はペテンを止めない。
でももうきっと、自分を偽って隠して戦うために他人になるのではなく、
自分のもつ観察眼を武器にして勝つためのテニスの形をとったということなんだと。
そうさせたのは、柳生の存在に他ならないと思う。



そのうち柳生だけじゃなくて、周りにもわかってくれる人がいることに気づくんだろう。
だから仁王はそのままそのテニスを続けられたし、
真っ直ぐ勝利のために前向きになれて、
ついでに性格も本来の飄々としててイタズラとかからかうのが好きな面が出てきて、
そんな自分のことは少し認められるようになったらいいな。





そんな仁王の理解者はもう一人いて、それが幸村だと思っている。

幸村は、誰よりも仁王のことを良い面も悪い面も認め、評価している。
たぶん幸村は仁王の不安定な部分を見抜いていて、
ちゃんと必要なときに適切な言葉を伝えられる器用な人間。

きっと仁王に対しては常に本音で喋っていて、
それはそうしなければ仁王から壁を作ってしまうということに気づいているからで、
だからこそ必要であれば冷たい言葉を吐くこともあるだろうし
よくある魔王様的な感じの一方的なものではなく、普通に口喧嘩とかもしてるだろう。
でも、幸村は仁王に足りないものをちゃんと指摘してくれる。
そのことを仁王はわかっているから絶対的に信頼してる。

そしてそれは幸村にとっても、同じ。
幸村だって万能なわけでも完璧なわけでもない、神の子と言われても1人の人間。
真田なんかはあの入院のときのシーンあたりでやっと目の当たりにした感じがしたけど
仁王はちゃんとそのことをわかっていたんじゃないかな。
圧倒的にテニスは強い。
だけど、幸村だって弱い部分はある。
それをちゃんとフォローしたり、指摘したり、出来るからこそ
幸村は仁王を信頼していて、大切にしていたんじゃないかなあ。


仁王と幸村は、そんな関係なんじゃないかなあ。









いつも感じているのはね。


仁王って中二病だってことと←
仁王って柳生大好きで幸村大好きでブン太大好きで赤也大好きで……
立海大好きだよな、ってこと。



自分の居場所、っていう意識が強いように感じるのです。
のびのびやれる場所。
面白い奴らと、バカみたいに笑って、汗かいて、テニスが出来る場所。
久しぶりなのか、初めてなのか、わからないけれど、
そういう感覚を彼はとても愛しく思っているような気がするのです。




立海のテニス部のレギュラーっていう場所に居場所まで。
彼は彼だけの道のりを経てきている。


全国大会の決勝戦でも、最後までペテンを止めずに戦って
結局負けて、限界を突き付けられたことになって、
それでも悔しさの欠片も見せなかった仁王。

でもやっぱり、仁王は立海が大好きだから。
出られなかった柳生に対しても、負けてしまったチームに対しても、
何も感じないことはなかったと思うんだ。

だからこれからは、その想いを表面に出していけるようになるんじゃないかなって。


もちろん出すことが全て良いわけではないし、
仁王がそういうキャラではないとも思っているけれど、
でも相手を認めてがむしゃらになることが仁王のステップアップには必要なんじゃないかな。
そしてきっとどこかでその転機はくるんじゃないかな。




***



「やあ仁王、誕生日おめでとう。仕方ないから今日の部活はいつもの10倍にメニュー組んでおいてあげるよ」
「幸村、お前さん祝う気ないじゃろ……」
「ははは、冗談だよ冗談。そんなことしないからちゃんと部活には来るんだよ」

「む、仁王……今日は誕生日だそうだな。おめでとう」
「わざわざすまんのう」
「仲間の誕生日だ。祝うのは当たり前だろう」

「誕生日おめでとう」
「プリッ。ああなんじゃ、参謀か」
「すまん、驚かせたか?」
「少しの。…ああ、お祝いありがとさん」

「よー仁王!お前今日誕生日だよな!」
「そうじゃの。……なんじゃブンちゃん、何かプレゼントでもくれるんか?」
「んー…用意してねーから、今日何か奢ってやるよ」
「んじゃ昼の」
「あ、食いもん以外な」
「……お前さん……」

「あ、仁王!今日誕生日なんだってな」
「ピヨッ」
「わりぃ、何も用意してねーんだ、プレゼントとか」
「ええよええよ。わざわざありがとさん」

「仁王くん」
「…なんじゃ?」
「これ、誕生日プレゼントです」
「……別にええのに」
「日頃の感謝の印ですから。改めて誕生日、おめでとうございます」

「仁王先ぱーーーい!」
「うるさいのう、相変わらず」
「んなこと言わないでくださいよ。てか仁王先輩、誕生日おめでとうございますっ!」
「おー赤也、わざわざすまんじゃき」
「誕生日ですからね。当たり前っすよ」




そんな昼間の一コマと。

放課後の部活が早めに終わり、帰り道。
ブン太が仁王にコンビニでお菓子奢ったりしながら歩き、
でも夜は家族で祝えるようにいつもより早く解散する仲間。

誕生日おめでとう、と再び告げるのを忘れずに。





仁王と同じように、
仁王のことが大好きな立海であればいい。




(それにしても仁王の口調がわからない)






なんか難しい、捻くれた人間だけど。
実はすごく単純で真っ直ぐな人間だったりして、
それをちゃんと見抜いている仲間に恵まれていることを
自覚しているからこそその居場所を大切にできる、

そんな相互関係が確立した場所にいる、仁王だと思うのです。



大好きです。






詐欺師の誕生日を祝して、愛をこめて。




Dear.Masaharu Nioh

 Happy Happy Birthday!!!!!!!!!

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